3.ピサ大学数学教授時代
窮屈な大学教育と研究への没頭
力学に夢中になる
若きガリレオの肖像イラスト。 トスカナ大公国のピサ大学でガリレオが担当したのは、ユークリッド幾何学とプトレマイオスの天文学書の注釈だった。ガリレオはあくまで数学教師だから、理論的あるいは実際的な天文学を教えることはなかったはずである。理論的な天文学は、哲学者がアリストテレスの著作に基づいて講義しており、ガリレオの領分ではなかったのだ。
この頃、ガリレオが夢中になっていたのは、力学の問題だった。運動、とくに自由落下の問題に取り組み、重さの異なるふたつの物体の落下速度について考察を巡らしていた。ガリレオの有名な逸話に「ピサの斜塔の実験」というものがある。斜塔のてっぺんから重さの違う二つの重りを落として、どちらが先に接地するかを実験した、というものだ。けれども、ガリレオが実際にこの実験を行ったという資料は見つかっていない。思考実験としては考えていたようだが、実際の実験は行っていなかったようだ。このように、伝説がいろいろとあるのもガリレオの偉大さを示しているのかもしれない。








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