世界天文年2009マスコットキャラクター「ガリレオくんと仲間たち」が、みなさんを星空と天文学の世界へご案内します!
第18回 「七夕の願い事の短冊は、まだまだこれからたくさん書けるのじゃ」の巻
2009年8月1日号
観測ガイド ―2度目の七夕がやってくる?!
七夕の星と夏の大三角 (画像提供:福島英雄/国立天文台)
「え〜、七夕の話題? もう7月7日はとっくにすぎたのに、ガリレオくん暑さボケ?」などと、タイトルを見て思う人も多かろう。否じゃ! 七夕は昔から伝わる星のお祭りじゃが、もともとは、太陰太陽暦の7月7日に行われていたもの。今使われている暦 (グレゴリオ暦という太陽暦のひとつ) とは、だいぶ時期がずれておる。その証拠に、グレゴリオ暦の7月7日は、日本列島の広い範囲がほぼ梅雨の季節で、そもそも星空が見えんじゃろ。そこで、太陰太陽暦に基づいて「伝統的七夕」の日が定められておる。今年は、8月26日じゃ。どうじゃ、ホンモノの七夕は、まだ1か月も先のことなのじゃ。なに? 「じゃあ、短冊に書くお願い事は、たまった夏休みの宿題がうまく片付きますように」じゃと。ふはは、そういう君には、さらに改暦が必要かもしれんのう (笑)。
七夕の星は、みなもよく知っている織姫星と彦星じゃな。織姫星はこと座の1等星ベガ、彦星はわし座の1等星アルタイルじゃ。ちょうど天の川の対岸で輝くふたつの星は、七夕伝説の主役となるにふさわしい星といえるのう。もうひとつ、ふたつの星の北東方向の天の川の中に、はくちょう座の1等星デネブが輝いておる。この3つの1等星を結ぶと三角形ができる。これを夏の大三角といい、星座探しのよい目印になるぞよ。夏は、雄大な天の川が夜空を横切って星空の魅力を堪能するには最適の季節。天の川で星めぐりじゃぶじゃぶじゃ。
ガリレオガイド ―夏は星空の見どころがズラリ !
8月になると夏本番。7月22日のすばらしい日食を見て星や宇宙に興味をもったら、今度は、全国各地で開かれる世界天文年の行事や観望会に参加してください。8月の星空の見ものは、天の川と8月12日の深夜から13日早朝にかけて出現が多くなるペルセウス座流星群です。 天の川の正体を望遠鏡で明らかにしたガリレオの業績は、連載第2回「天の川ピザは、銀河の味!?」の巻をご覧ください。ペルセウス座流星群の今年の出現ピークは13日の午前3時ごろです。ただ、今年は月齢22の下弦の月が夜中に昇ってくるので、それ以後の観望の条件は悪くなります。ペルセウス座流星群が流れるしくみの解説は、連載第3回「「カリスト駆けると、星の降る夜?」の巻をご覧ください。カリストに翼が生える理由も明らかになることでしょう。
天文解説 ―伝統的七夕は星の見るための絶好の夜 !

石垣島の夏の大イベント「南の島の星まつり」。メイン会場で行われる大観望会のようす。全島ライトダウンで、天の川がくっきりと浮かび上がります (上はライトダウン前、下はライトダウン後)。
七夕の主役は、織姫星 (織女星)と彦星 (牽牛星)です。七夕は、もとは中国から伝わった伝説で、長く宮中の伝統行事として行われ、江戸時代に庶民の間に広まりました。江戸市中で、屋根より高い笹飾りが競って飾られているようすが、錦絵に残されています。
伝統的七夕は、太陰太陽暦をもとに決めているので、月の満ち欠けとも関係しており、いつも月齢6程度の月が南西の空に輝きます。これは、月が夜半前に沈み、ちょうど七夕の星たちが頭上高く輝く頃、天の川がくっきりと見える好条件の夜ということになります。また、伝統的七夕の日を今使われている暦に当てはめると、およそ1か月程度の幅の中で早くなったり遅くなったりしますが、だいたい天気が安定する8月の盛夏の時期となって、7月7日よりも晴天が期待できます。伝統的七夕は、星の見るための絶好の夜だということがわかるでしょう。2010年〜2012年の伝統的七夕の日は、以下のとおりです。
2010年8月16日 月曜日
2011年8月06日 土曜日
2012年8月24日 金曜日
毎年、伝統的七夕近くの週末に石垣島で開かれる南の島の星まつりは、全島ライトダウンなどで有名ですが、今年はとくに世界天文年ということで、たくさんの企画が計画されています。ぜひ、参加してみてください。開催は8月19日〜23日です。
参考:
南の島の星まつり
制作/世界天文年2009「ガリレオくんと仲間たち」制作ユニット+藤井龍二(まんが)
星空情報
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